トシクラウン（1999年生、母バンドリン）

トシクラウン（1999年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルハーブ（当時8歳）と交配したバンドリンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島俊明。戦績は、中央平地4戦0勝、地方13戦4勝2着3回。2002年の荒尾ダービー(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上川薫厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、2歳（佐賀ダート900m 晴/稍重）に出走。馬体重は465kg。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したシャインアイモードを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

7月23日、連闘で迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月25日、中4週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコトブキドリームに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月23日、中3週で迎えた4戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るドウラクボーイを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

11月4日、中5週で迎えた5戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1750m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したザアメリカンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月16日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克也騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

3歳（2002年）

1月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞のニューイヤーカップ（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島克也騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた9戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5月26日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の荒尾ダービー（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったカシノオウサマから4馬身差の2着となった。

6月16日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンダーパーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月13日、中3週で迎えた13戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

9月22日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は新原健伸騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のジャストザウェイをハナ差振り切って4勝目を手中に収めた。

10月9日、中1週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の肥後菊賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の九州菊花賞（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は新原健伸騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2003年）

9月7日、約10か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。