マルブツタイクーン（2000年生、母マルブツプリテイ）

マルブツタイクーン（2000年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時17歳）と交配したマルブツプリテイが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）高橋農場。戦績は、中央平地33戦2勝2着3回、中央障害2戦0勝、地方2戦0勝。2002年の京王杯2歳ステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンツルギザンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のシーイズトウショウに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、15着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコウエイソフィアを上がり2位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

11月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブルーコンコルドにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で迎えた6戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2003年）

1月12日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた8戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は減速してしまい17着に終わった。

7月26日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

8月10日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた13戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に49kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた14戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた15戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

10月19日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた18戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた19戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1200m 小雪/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

4歳（2004年）

6月5日、約5か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の文月特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったスウィートエルフにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の八幡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた23戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有明特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

8月21日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の大濠特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

10月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月30日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

11月14日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

5歳（2005年）

2月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の西陣特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた31戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の愛・地球博開催記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

5月7日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた32戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月29日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた33戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6月4日、連闘で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた34戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた35戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

8月18日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた36戦目は、高馬元紘騎手を鞍上に迎えて、みついし昆布特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6歳（2006年）

2月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた37戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に終わった。