ファクター（2013年生、母エンドレスドリームⅡ）

ファクター（2013年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「要素」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時15歳）と交配したエンドレスドリームⅡが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本ファーム。主な勝ち鞍は2017年のギャラクシー賞(一般B3一)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、藤本ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、石川達絵によって1,575万円で落札された。

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月24日、デビュー戦はS.フォーリー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

2月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続でS.フォーリー騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

6月26日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

8月21日、中7週で迎えた4戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

10月26日、中8週で迎えた5戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルアーベントに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中4週で迎えた6戦目は、一般C2十十一十二（大井ダート1500m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイヴァンに3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月29日、中3週で迎えた7戦目は、日本トーター賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテラザジークに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2017年）

1月25日、中3週で迎えた8戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリムショットを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月26日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、新緑賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6月29日、中4週で迎えた10戦目は、マーメイド賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイケノアサに4馬身の差をつけて5勝目を手にした。

8月14日、中6週で迎えた11戦目は、ギャラクシー賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のヒシサイレンスに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月15日、中4週で迎えた12戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（7戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたクラキングス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2018年）

3月9日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、朧月賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で矢野貴之騎手（8戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた14戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で矢野貴之騎手（9戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた15戦目は、ジェイド賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で矢野貴之騎手（10戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハッチャンハッピーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて7勝目を手中に収めた。

6月4日、中3週で迎えた16戦目は、オフト後楽園移転リニューアル記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で矢野貴之騎手（11戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた17戦目は、明日もエキサイティングリレー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で矢野貴之騎手（12戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、ミラクルウィングに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月13日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で矢野貴之騎手（13戦7勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた19戦目は、ブルージルコン賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で矢野貴之騎手（14戦7勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた20戦目は、SEGAスターホース賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で矢野貴之騎手（15戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセンプレフォールを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6歳（2019年）

2月6日、中5週で迎えた21戦目は、フェブラリー賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で矢野貴之騎手（16戦7勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

3月22日、中5週で迎えた22戦目は、一般B2五（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で矢野貴之騎手（17戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（大井ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた24戦目は、麻綿原特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の文月特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で笠野雄大騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

10月24日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、霜降特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた27戦目は、養老渓谷特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のペイシャリルに2馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

12月12日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の柊特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

7歳（2020年）

1月3日、中2週で迎えた29戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、七福神特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた30戦目は、野沢憲彦騎手を鞍上に迎えて、ハッピーニューイヤー賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。