ミスターフウジン（2014年生、母ナスヲアイシテ）

ミスターフウジン（2014年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「男性敬称＋風神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサムライハート（当時12歳）と交配したナスヲアイシテが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は能登浩。主な勝ち鞍は2018年の吉野桜特別(一般C13ロ)。

経歴

デビュー前

羽月友彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月7日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

5月20日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

7月16日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

9月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

11月6日、中4週で馬体重を前走からさらに17kg増やして迎えた6戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、神崎文男記念2017（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた7戦目は、一般C25（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ティアップジャンコに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月4日、中1週で迎えた8戦目は、一般C25（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタイキビルダーに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月29日、中3週で迎えた9戦目は、仕事納め特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4歳（2018年）

1月9日、中1週で迎えた10戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた11戦目は、一般C25（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた12戦目は、一般C25（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で向山牧騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、ピエスドールにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月20日、中1週で迎えた13戦目は、「蒼偉」誕生記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で向山牧騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクモノカヨイジを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月8日、中1週で迎えた14戦目は、山下雅之騎手を鞍上に迎えて、桃花特別（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、アザブジュウバンに交わされて1馬身差の2着となった。

3月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、マーガレット賞（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は向山牧騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、メリルフォンテンに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中1週で迎えた16戦目は、吉野桜特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワイルドプリンセスに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4月27日、中2週で迎えた17戦目は、花水木特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山下雅之騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったコパノジャクソンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた18戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（10戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウフウコウに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月1日、中2週で迎えた19戦目は、屋形船特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（11戦4勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた20戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（12戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたイッツマイシャウト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で迎えた21戦目は、りっしんべん賞（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（13戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のシャルマンリッシュに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月13日、中1週で迎えた22戦目は、はまゆう特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（14戦5勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた23戦目は、鍋平高原賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（15戦5勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月3日、連闘で迎えた24戦目は、潮南高原賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で向山牧騎手（16戦5勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスキーマーに3馬身の差をつけて優勝

9月5日、中4週で迎えた25戦目は、リンドウ賞（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山下雅之騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた26戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は向山牧騎手（17戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、プラネットナインに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2019年）

6月10日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた27戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、水野・今野結婚記念‐のぞみえ～な～杯‐（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた28戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた29戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、FMヨコハマ賞（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた30戦目は、やまなみ五湖「丹沢湖」杯（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福原杏騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた31戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、カルッツパラスポ・サマーフェスタ開催記念（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた32戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四五（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた33戦目は、一般C2七八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアエノゴウケン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月22日、中2週で迎えた34戦目は、川崎競馬秋の大感謝プレゼント記念（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2五（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増田充宏騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。