ダーティーヒーロー（1983年生、母ジヤストピーピング）

ダーティーヒーロー（1983年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルム（当時16歳）と交配したジヤストピーピングが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（株）諏訪牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の五頭連峰特別(900万下)。

経歴

デビュー前

石毛善衛厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

6月15日、デビュー戦は4歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。鞍上は安田富男騎手。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したダイナコロネットにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月6日、4歳未勝利（福島芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のホウヨウギフトに2馬身の差をつけて勝利を物にした。

7月27日、4歳以上400万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月27日、4歳以上400万下の松川浦特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月11日、牝馬限定の4歳以上400万下の土湯特別（福島芝1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したタニノスカーレットを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月26日、4歳以上400万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月8日、4歳以上400万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ホーワペガサスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月16日、4歳以上400万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大崎昭一騎手。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4歳（1987年）

1月6日、5歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は安田富男騎手。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のシンマミーを半馬身振り切って勝利を決めた。

1月31日、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月15日、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

4月4日、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月20日、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

7月26日、4歳以上400万下（新潟芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は柴崎勇騎手。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

8月9日、4歳以上400万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月30日、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴崎勇騎手。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

5歳（1988年）

4月29日、5歳以上400万下の粟島特別（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は上田悟騎手。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6月18日、4歳以上400万下の恵庭岳特別（札幌ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のミルフォードエデンに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月16日、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

7月30日、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

9月11日、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は上田悟騎手。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメインディッシュをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。