アポインテッドアン（2002年生、母Knysna Lily）

アポインテッドアン（2002年4月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「約束された娘（アンは女性名）」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時5歳）と交配したKnysna Lilyが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦0勝、地方10戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の3歳C3。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月24日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3歳（2005年）

4月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7月24日、中6週で迎えた6戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。14着に終わった。

9月12日、中6週で迎えた7戦目は、須田英之騎手を鞍上に迎えて、3歳C3（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スタートウショウにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月24日、中1週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた8戦目は、3歳C3（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で須田英之騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモクロワに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月8日、中1週で迎えた9戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C3（盛岡ダート1200m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のショコラマカロンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月24日、中1週で迎えた10戦目は、一般C3（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスタートウショウをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

11月6日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スタートウショウにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月4日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は須田英之騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた14戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 雪/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた15戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は須田英之騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

4歳（2006年）

1月7日、連闘で迎えた16戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で須田英之騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。