アウトラウド（2017年生、母ピクニックソング）

アウトラウド（2017年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「声に出して」。毛色は鹿毛。種牡馬のグランプリボス（当時9歳）と交配したピクニックソングが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上進治。主な勝ち鞍は2020年の今年もありがとう特別(一般C2-4)。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月24日、デビュー戦は水口優也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

9月21日、連闘で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた4戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、2歳（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のチェリーウラノスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦の山北みかん特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた6戦目は、2歳（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナムラリュウグウに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月28日、中2週で迎えた7戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の金の鞍賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

3歳（2020年）

1月13日、中1週で迎えた8戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、セキセキに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

1月29日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3 14（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は倉兼育康騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチェリーウラノスに約14馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月12日、中1週で迎えた10戦目は、スナップエンドウの卵とじ特別（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のモノノフノワザモノに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月3日、中2週で迎えた11戦目は、甘里シュガーデビュー4周年特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（5戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフジエルフィに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月22日、中2週で迎えた12戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の土佐春花賞（高知ダート1300m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた13戦目は、一般C3 11（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は倉兼育康騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチェリーウラノスに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月10日、中2週で迎えた14戦目は、カーネーション特別（高知ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（7戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた15戦目は、一般C3-5（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（8戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアウティミアーに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月14日、中2週で迎えた16戦目は、アジサイ特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉兼育康騎手（9戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた17戦目は、一般C3-2（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で倉兼育康騎手（10戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた18戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で倉兼育康騎手（11戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレオタイザンを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

10月31日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2-5（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で倉兼育康騎手（12戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、ニシノアマタにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月14日、中1週で迎えた20戦目は、塚本雄大騎手を鞍上に迎えて、立冬特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は倉兼育康騎手（13戦8勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた22戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、今年もありがとう特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルヘルツアスをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月27日、中1週で迎えた23戦目は、中屋特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は倉兼育康騎手（14戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったカーリングストーンをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。