ヴァカンス（2011年生、母リンクシェーマ）

ヴァカンス（2011年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時15歳）と交配したリンクシェーマが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、地方11戦3勝2着3回。2013年のローレル賞(S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、静内白井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ターフマネジメントによって220.5万円で落札された。

高月賢一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2013年）

7月26日、デビュー戦は繁田健一騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスパーキングデビュー（川崎ダート900m 晴/重）に出走。馬体重は441kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

8月21日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったポッドブルに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた3戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイントレガシーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中6週で迎えた4戦目は、2歳（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャムネコに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クライリングに交わされて1馬身半差の2着となった。

3歳（2014年）

3月26日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳戦の若草特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の山桜特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳戦のあやめ賞（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったハイノリッジにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月24日、中6週で迎えた9戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた10戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、烈風賞（川崎ダート900m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエールドランジュに6馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

5歳（2016年）

3月1日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一閃賞（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。