クライリング（2011年生、母リングジアラーム）

クライリング（2011年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のハーツクライ（当時10歳）と交配したリングジアラームが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、地方33戦3勝2着3回。2013年のローレル賞(S3)に勝利した他、2015年の日高町建設協会2(一般)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2013年）

5月9日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るワンダフルタイムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月2日、中7週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

7月30日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ2（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月17日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴァカンスを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

12月31日、中6週で迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3歳（2014年）

3月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

6月11日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月25日、中5週で迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、三浦すいか特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

9月25日、中8週で迎えた12戦目は、長月特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月30日、中7週で迎えた14戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

4歳（2015年）

1月30日、中3週で迎えた15戦目は、町制施行60周年記念開成町特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、陽春賞（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

7月21日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、Aiba苫小牧祭特別（門別ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた18戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、十勝軽種馬農業協同組合特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた19戦目は、紅葉葵特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤千尋騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた20戦目は、日高軽種馬青年部連合会特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤千尋騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したコスモスイングに半馬身届かず2着となった。

9月30日、中3週で迎えた21戦目は、JA門別美味ネギ君特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤千尋騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた22戦目は、日高報知新聞特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤千尋騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

10月20日、連闘で迎えた23戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、日高町建設協会2（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ローレルベロボーグにクビ差交わされて2着となった。

11月11日、中2週で迎えた24戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は伊藤千尋騎手（5戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

5歳（2016年）

4月28日、約5か月半の休み明けで迎えた25戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 雨/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

7月21日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/重）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた29戦目は、レコードな町新冠特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したバラブシュカを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月28日、中1週で迎えた30戦目は、ゴールドアリュール・プレミアム（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、旬の味覚!門別ししゃも祭り特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（5戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた32戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（6戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るミュゼバトラーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月10日、中1週で迎えた33戦目は、ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。