トーホウセキト（2000年生、母I Think Not）

トーホウセキト（2000年3月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋赤兎馬より」。毛色は鹿毛。種牡馬のSilver Deputy（当時15歳）と交配したI Think Notが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2003年の山科特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

6月15日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 小雨/不良）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のベルベットローブに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月17日、中5週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンデーサンサンに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月13日、中3週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったブラックパワーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したラモンターニャにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月16日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマサアンビションに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

12月20日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1200m 小雪/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4歳（2004年）

7月18日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンチヨノオーに1馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

8月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したアグネスウイングを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のフルブラストに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月16日、中6週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6歳（2006年）

1月28日、約15か月半の休養明けで迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。