ウェルヴァースト（2011年生、母ラドルチェ）

ウェルヴァースト（2011年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「精通している」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時11歳）と交配したラドルチェが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。主な勝ち鞍は2015年の3歳以上C1。

経歴

デビュー前

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月17日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月13日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

3歳（2014年）

3月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、ドラゴンカフェにクビ差交わされて2着となった。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、キネオフォルツァに半馬身交わされて2着となった。

6月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったオペラハットにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月29日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったシゲルヒュウガにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒムカにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中4週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた13戦目は、アーバンステージ自由が丘賞（大井ダート1800m 雨/不良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

12月4日、連闘で迎えた14戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4歳（2015年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、平原透雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノシチフクジンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月22日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上C3（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で平原透雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトリプルスリーに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月7日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で平原透雄騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレーヴイマージンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月28日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で平原透雄騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したエイジヤを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月16日、中2週で迎えた19戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったフェリックスにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月2日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサカイヤデモズに6馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月14日、中1週で迎えた21戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったバニスターに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2016年）

2月19日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったブリヤンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月1日、中1週で迎えた23戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったララクードゥリオンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた24戦目は、こでまり賞（園田ダート1870m 晴/重）に出走。鞍上は平原透雄騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月23日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、コスモス賞（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は竹村達也騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた26戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は竹村達也騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したチャッチャパッパを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6歳（2017年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は竹村達也騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタカイチモンを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って久々に勝ち星を挙げた。

3月8日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹村達也騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で竹村達也騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で竹村達也騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で竹村達也騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹村達也騎手（8戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。