ミナミノコイサン（1994年生、母ダイナトレサ）

ミナミノコイサン（1994年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時6歳）と交配したダイナトレサが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回。1997年のカーネーションカップ(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

10月5日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のラガーシンガーをハナ差振り切って初白星を挙げた。

11月2日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

3歳（1997年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

3月29日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月12日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグランドウィンを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月21日、中3週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサンライズアトラスに1馬身3/4の差をつけて制した。

7月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のサマーステークス（ウインズ八幡改築記念）（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

9月14日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月8日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

4歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月14日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

4月11日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた19戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたジョープロテクター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月7日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。