アンクルリーサム（2001年生、母Two Punch Lil）

アンクルリーサム（2001年5月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名＋人名」。毛色は芦毛。種牡馬のExploit（当時5歳）と交配したTwo Punch Lilが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦7勝2着2回。2010年のすばるステークス(オープン)に勝利した他、2009年のコーラルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

3月14日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシークレットルームに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスナークタイガーを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

4月25日、中2週で迎えた3戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、シルヴァーゼットに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月11日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったリキアイヤマノオーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた7戦目は、O.ボッソン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2004ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2005年）

1月5日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイキフェイムに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

1月22日、中1週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3月5日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

11月13日、約8か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月26日、中1週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

5歳（2006年）

1月14日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマノサンデーズに3馬身半の差をつけて制した。

10月8日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のデュヴァルに2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

10月22日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

12月16日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6歳（2007年）

2月4日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダブルアップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

7歳（2008年）

3月15日、約8か月半の休養明けで迎えた22戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

8月10日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8歳（2009年）

2月7日、約6か月の休養明けで迎えた24戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦3勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

3月14日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

4月4日、中2週で迎えた26戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（9戦3勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月22日、約7か月半の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月29日、連闘で迎えた28戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

9歳（2010年）

1月16日、中3週で迎えた30戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた31戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセレスハントに1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

3月13日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた33戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。