シルヴァーゼット（2001年生、母Krayyalei）

シルヴァーゼット（2001年4月6日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「銀＋Ｚ」。毛色は芦毛。種牡馬のFoxhound（当時10歳）と交配したKrayyaleiが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦4勝2着6回、地方7戦0勝2着1回。2006年のガーネットステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2004年のファルコンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所清広厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月6日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のサブリミナルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフレンチアイディアを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

3歳（2004年）

1月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で懸命に走り抜いたが、伸びてきたシゲルドントイケ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンクルリーサムを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

6月13日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたキョウワハピネス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

10月30日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

4歳（2005年）

1月15日、中3週で迎えた13戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（9戦3勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた15戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の闘争本能でゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

3月27日、中3週で迎えた16戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（11戦3勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた17戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた18戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 雨/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のマルカフレンチをハナ差振り切って休養明けの一戦をモノにした。

5歳（2006年）

1月8日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、リミットレスビッドにクビ差交わされて2着となった。

1月29日、中2週で迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

2月11日、中1週で迎えた22戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、メイショウサライにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月11日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月14日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

5月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、逃げるトウショウギアにクビ差届かず2着となった。

7月9日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた26戦目は、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（13戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

10月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた27戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

6歳（2007年）

1月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

2月10日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

3月3日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月8日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた33戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったクーヴェルチュールにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

7月15日、中3週で迎えた34戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（7戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた35戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

11月30日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた37戦目は、S3のテレビ埼玉杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場直之騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7歳（2008年）

1月9日、中1週で迎えた38戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた39戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた40戦目は、S3の東京シティ盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたベルモントストーム決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月9日、中3週で迎えた41戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月6日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた42戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

10月8日、約5か月の休み明けで迎えた43戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。