ブラックヴァール（2020年生、母ホッコーヴァール）

ブラックヴァール（2020年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「黒(本馬の毛色である黒鹿毛より)+母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時22歳）と交配したホッコーヴァールが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高昭牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって242万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月23日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったビキニボーイに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

10月1日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2023年）

5月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

7月29日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったウインルピナスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマテンロウカノンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月27日、連闘で迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のウマピョイをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

9月23日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラスの三春駒特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

12月16日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラスの2023ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド中山1戦（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2024年）

1月20日、中4週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

3月17日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

5月19日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの石打特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、タケトンボに半馬身交わされて2着となった。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの北斗特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナイトスラッガーを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

7月20日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたナックイルシーブ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

8月11日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生来の負けん性を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、4着に終わった。