ナカヤマスナイパー（2002年生、母Orange Sickle）

ナカヤマスナイパー（2002年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋狙撃兵。弾丸のように早く」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDeputy Commander（当時8歳）と交配したOrange Sickleが18歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回、中央障害12戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

4月17日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサンライズバッカスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5月7日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイシノファイターをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

6月11日、中4週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

7月9日、中3週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

10月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月12日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るチザルピーノを豪脚でアタマ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2006年）

1月22日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

2月26日、中4週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月6日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

7月8日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

9月16日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2007年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルランプロスに半馬身届かず2着に敗北した。

3月11日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のドノバンシチーをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月25日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の富里特別（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた21戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のタイランドカップ（中京ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた22戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

6歳（2008年）

2月2日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月13日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったフジヤマホークから4馬身差の2着となった。

5月10日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月27日、約7か月の休養明けで迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

7歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

8歳（2010年）

2月6日、約13か月の休養明けで迎えた29戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の天白川特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

3月28日、中6週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は石神深一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったディアディアーから3/4馬身差の2着となった。

5月15日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月25日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は宗像徹騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のエイデンダンスに3馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

11月6日、中5週で迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったアドマイヤサンサンから1馬身半差の2着に敗北した。

9歳（2011年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったモエレエキスパートから8馬身差の2着に敗北した。

7月24日、約5か月の休み明けで迎えた36戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月27日、約4か月の休み明けで迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。