ペイシャムートン（2016年生、母タイキアヴェニュー）

ペイシャムートン（2016年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+羊(仏)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時16歳）と交配したタイキアヴェニューが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は広中稔。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、廣中稔から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、西森鶴によって432万円で落札された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月27日、デビュー戦はC.オドノヒュー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のペイシャコリンナに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

3歳（2019年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月26日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

12月1日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた9戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4歳（2020年）

1月30日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月29日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスズノアリュールをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

4月5日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月10日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの立川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

9月20日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鋸山特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

11月29日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

5歳（2021年）

3月6日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた18戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの天白川特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月17日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの利根川特別（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた20戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

7月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの苗場特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（7戦1勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

12月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた22戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2021ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド中山2戦（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

6歳（2022年）

1月15日、中2週で迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

3月2日、中6週で迎えた24戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、岩ガキ「鶴宝」を真鶴町に食べに行こう記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のモンゲーハガネに8馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月8日、中4週で迎えた25戦目は、めんそーれ川崎賞沖縄本土復帰50年記念（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた26戦目は、憲法記念日賞（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6月22日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、夏至特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のスパラキシスに2馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

7月24日、中4週で迎えた28戦目は、夏の陣特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7歳（2023年）

1月19日、約6か月の休み明けで迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、初夢特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

2月9日、中2週で迎えた30戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、春告鳥特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランステーファノに5馬身の差をつけて制した。