クイックモーション（2001年生、母アイアンキヨコ）

クイックモーション（2001年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「素早い動き」。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時16歳）と交配したアイアンキヨコが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は山口修二。戦績は、地方27戦10勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年のうず潮賞(一般B2三)。

経歴

デビュー前

的場信弘厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2003年）

9月7日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は537kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のユーワダイナマイトに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月18日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた2戦目は、三井邦夫騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三井邦夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3歳（2004年）

8月2日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、3歳B1（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳B1（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月22日、連闘で迎えた6戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、3歳B1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた7戦目は、一般B3（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったテツノエンブレムからクビ差の2着となった。

9月25日、中1週で迎えた8戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、一般B3（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月25日、中8週で迎えた9戦目は、一ノ瀬亨騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグランドボニータに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月24日、中3週で迎えた10戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で一ノ瀬亨騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったヒポクラテスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月28日、連闘で迎えた11戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で一ノ瀬亨騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2005年）

1月28日、中3週で迎えた12戦目は、一般C2七八（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で一ノ瀬亨騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、マジックリガードに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2八九（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で一ノ瀬亨騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月25日、中1週で迎えた14戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

6月13日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、一般C2三四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイブキスナイパーに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月26日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2三四（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノセダンに2馬身半の差をつけて制した。

7月6日、中0週で迎えた17戦目は、一般C2四（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で金子正彦騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグランドバリアーに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

7月28日、中2週で迎えた18戦目は、シーサイド特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で金子正彦騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキタサンヤマザクラに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月4日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定戦のペリドット特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で金子正彦騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミョウコウに6馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月19日、中1週で迎えた20戦目は、シーブリーズ特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で金子正彦騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカタズオノンデに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月7日、中2週で迎えた21戦目は、豊年特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で金子正彦騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したキーファクターを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中3週で迎えた22戦目は、神無月賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で金子正彦騎手（8戦6勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のナインティプルーフを3/4馬身振り切って9勝目を掴み取った。

10月10日、連闘で迎えた23戦目は、稲村ヶ崎特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で金子正彦騎手（9戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた24戦目は、ベテルギュース賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で金子正彦騎手（10戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた25戦目は、うず潮賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で金子正彦騎手（11戦7勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のワイエスアピールをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月5日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定戦のディセンバー賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で金子正彦騎手（12戦8勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

5歳（2006年）

5月19日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、新緑特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で金子正彦騎手（13戦8勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。