ライラックヒーロー（1988年生、母シャルフライラック）

ライラックヒーロー（1988年6月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時14歳）と交配したシャルフライラックが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は榊原敏明。戦績は、中央平地36戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は1993年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

3月2日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったエスティーマに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ホウエイカイウンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月30日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキャプテンホーラーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて7着に終わった。

6月23日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、逃げるリュウセレーネを差し切れず、3馬身差の2着となった。

7月6日、中1週で迎えた7戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

7月20日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は角田晃一騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1992年）

1月18日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

1月26日、連闘で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（11戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったシクレノンビーボーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（12戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

3月15日、連闘で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（13戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るローベルジェミニを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

4月5日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（14戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたコウマンサウンド決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月19日、中1週で迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（15戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（16戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず15着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（17戦2勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったパッシングスパークにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

6月28日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（18戦2勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（19戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5歳（1993年）

1月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（20戦2勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のリドガイをクビ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

2月20日、中3週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた25戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（21戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のセフティールイーズをクビ差振り切って雨中の戦いを制した。

4月25日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（22戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（23戦4勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（24戦4勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（25戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

10月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた31戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋康之騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（26戦4勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に終わった。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（27戦4勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた34戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

6歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた35戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（28戦4勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

1月16日、連闘で迎えた36戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（29戦4勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。