ハーベストムーン（2015年生、母レツィーナ）

ハーベストムーン（2015年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「中秋の名月」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時17歳）と交配したレツィーナが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の鳳雛ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、三成社によって6,480万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月14日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は518kg。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オメガパフュームに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のザファーストバイオに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月24日、中3週で迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のパキュートハートに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

5月20日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のグレートタイムをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

6月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

7月11日、中2週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた7戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

11月18日、中7週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2019年）

1月6日、中6週で迎えた10戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

3月3日、中7週で迎えた11戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

5月25日、中8週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

6歳（2021年）

1月17日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた14戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2021年7月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。