グレートタイム（2015年生、母ミラクルレジェンド）

グレートタイム（2015年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「楽しい時間」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時14歳）と交配したミラクルレジェンドが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2018年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入った他、2018年のユニコーンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって1億5,120万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月14日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したライジングドラゴンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月5日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンライズコロンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2018年）

1月14日、中9週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったスマハマに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中3週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテーオーエナジーに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

2月18日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したハーベストムーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月17日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったルヴァンスレーヴに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月11日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4歳（2019年）

4月7日、約8か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月13日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したコマビショウにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月9日、中3週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったメモリーコウにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2020年）

2月16日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの北山ステークス（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月29日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のグローリーグローリをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

7月18日、中3週で迎えた16戦目は、ジュライステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

10月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったハヤヤッコにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月20日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

6歳（2021年）

1月24日、中4週で迎えた20戦目は、G2の東海テレビ杯東海ステークス（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月21日、中7週で迎えた21戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

10月24日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のゲンパチルシファーに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を制した。

11月28日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったショウナンナデシコにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2022年）

1月23日、中7週で迎えた26戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

2月26日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルドーレに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

10月23日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月27日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8歳（2023年）

2月25日、約3か月の休養明けで迎えた31戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

2023年3月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。