ルヴァンスレーヴ（2015年生、母マエストラーレ）

ルヴァンスレーヴ（2015年1月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風立ちぬ（仏）」。2018年にJRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時16歳）と交配したマエストラーレが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2018年のチャンピオンズカップ(G1)に勝利した他、2018年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)を制するなど、G1級競走4勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月13日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は486kg。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビッグスモーキーに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月14日、中8週で迎えた2戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のソリストサンダーに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月13日、中8週で迎えた3戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドンフォルティスに1馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2018年）

4月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったドンフォルティスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグレートタイムに3馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

7月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のオメガパフュームに1馬身半の差をつけて2つ目のG1タイトルを手にした。

10月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（5戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゴールドドリームに1馬身半の差をつけて3つ目のG1タイトルを奪取した。

12月2日、中7週で迎えた8戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（6戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のウェスタールンドに2馬身半の差をつけてダート最強馬の称号を手にした。

5歳（2020年）

5月5日、約17か月半の休み明けで迎えた9戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（7戦7勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

6月24日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

2020年7月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。