ゴールドドリーム（2013年生、母モンヴェール）

ゴールドドリーム（2013年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金の夢」。2017年にJRA賞最優秀ダートホースを受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時14歳）と交配したモンヴェールが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、2017年のチャンピオンズカップ(G1)を制するなど、G1級競走4勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

12月13日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォンターナリーリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスーパーライナーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月21日、中6週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のストロングバローズに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

5月4日、中9週で迎えた4戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったケイティブレイブに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のストロングバローズをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

7月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月12日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノトネールを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた8戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

4歳（2017年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベストウォーリアをクビ差振り切ってダートマイル王の座を掴み取った。

3月25日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。14着に終わった。

6月28日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月3日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムジンソクをクビ差振り切ってダート最強馬の称号を掴み取った。

5歳（2018年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた14戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、伸びてきたノンコノユメ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月2日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るオールブラッシュを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3つ目のG1タイトルを掴み取った。

6月27日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイティブレイブをクビ差振り切って4つ目のG1タイトルを掴み取った。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったルヴァンスレーヴに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg減らして迎えた18戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたオメガパフューム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6歳（2019年）

2月17日、中6週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したインティにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るインティを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5つ目のG1タイトルを手中に収めた。

10月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（6戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続でC.ルメール騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったクリソベリルにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月29日、中3週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた23戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続でC.ルメール騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7歳（2020年）

2月29日、サウジカップ（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1800m）に出走。鞍上は10戦連続でC.ルメール騎手（9戦3勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月12日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2020年10月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

12月6日、中7週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったチュウワウィザードに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2021年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。