タガノトネール（2010年生、母タガノレヴェントン）

タガノトネール（2010年5月12日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋雷鳴（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時11歳）と交配したタガノレヴェントンが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着6回、地方5戦1勝2着1回。2015年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)で2着に入った他、2016年の武蔵野ステークス(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

12月9日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコスミックワンダーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下の万両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

3歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のビオラ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月17日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6月23日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

7月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オールブラックスにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

7月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

9月22日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイザンホクトに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2014年）

1月26日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

3月23日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

5月10日、中6週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

6月22日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のサトノユニコーンをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

8月23日、中8週で迎えた19戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキンシザイルを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

9月14日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の上越ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、伸びてきたモグモグパクパク決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月22日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒメサクラに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月14日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、ローブデソワに半馬身交わされて2着となった。

5歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったワンダーコロアールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月22日、中5週で迎えた25戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るカーティスバローズを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。

4月19日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

6月20日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキクノストームに2馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

7月12日、中2週で迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

8月18日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタガノジンガロに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

9月23日、中4週で迎えた30戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた31戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ベストウォーリアに交わされて2馬身差の2着となった。

11月14日、中4週で迎えた32戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたノンコノユメ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6歳（2016年）

1月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた34戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月3日、中9週で迎えた35戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

7月10日、中9週で迎えた36戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた37戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた38戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のゴールドドリームに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。