キンシザイル（2009年生、母ケイシンミツル）

キンシザイル（2009年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋登山用の綱（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時17歳）と交配したケイシンミツルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡正次。戦績は、中央平地42戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の鶴ヶ城特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷岡正次から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、堀之内治美によって892.5万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコリンブレッセを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

12月24日、中7週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

3歳（2012年）

1月5日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月4日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグラスメジャーをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

3月17日、中1週で迎えた6戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

5月20日、中8週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月27日、中5週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月9日、中5週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたキクノフレヴァン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月23日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたカシノインカローズ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

2月24日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

3月10日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月27日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月16日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

8月10日、中7週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキョウワリベラルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（9戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のローレルボルケーノに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月14日、中3週で迎えた21戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（10戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（11戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2014年）

1月13日、中3週で迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の頌春賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく最後はテイクエイムと並んで7着同着となった。

1月25日、中1週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月2日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（12戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

5月3日、中8週で迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の宝塚市制60周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（13戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

8月23日、中9週で迎えた29戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタガノトネールに半馬身届かず2着となった。

9月20日、中3週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の鳥屋野特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

11月16日、中7週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

12月14日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

6歳（2015年）

2月21日、中9週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた34戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた35戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず14着に終わった。

7月19日、中8週で迎えた37戦目は、L.オールプレス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンローリンをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

8月8日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月5日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた39戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

10月25日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた40戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた41戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

7歳（2016年）

1月24日、中9週で迎えた42戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡田祥嗣騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。