ソリストサンダー（2015年生、母ラヴソースウィート）

ソリストサンダー（2015年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「独唱者(仏)+雷」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトビーズコーナー（当時7歳）と交配したラヴソースウィートが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村田牧場。2022年のかしわ記念(Jpn1)で2着に入った他、2022年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、村上稔によって1,188万円で落札された。

佐藤正雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月13日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したペガッソを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るラフィングマッチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったルヴァンスレーヴにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4歳（2019年）

1月6日、約15か月の休養明けで迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

1月19日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月9日、中6週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリリーメーカーをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

3月31日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

7月21日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの尾頭橋特別（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高倉稜騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月8日、中6週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

9月22日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの河口湖特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったスマートアルタイルにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2020年）

5月30日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャルロッテミノルを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月26日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るライジングドラゴンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた21戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたサンライズノヴァ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6歳（2021年）

1月17日、中8週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリノフウジンに1馬身1/4の差をつけて5勝目をマークした。

2月21日、中4週で迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月5日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したカジノフォンテンにハナ差届かず2着となった。

8月8日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、G3のエルムステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月11日、中8週で迎えた26戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた27戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエアスピネルに1馬身1/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

7歳（2022年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた29戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

3月26日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月5日、中5週で迎えた31戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったショウナンナデシコに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月10日、約5か月半の休養明けで迎えた32戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8歳（2023年）

2月19日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

2021年10月18日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

9月11日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、多摩オープン（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のナニハサテオキをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

10月9日、中3週で迎えた36戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた37戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

2021年10月18日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。