メモリーコウ（2015年生、母メモリーキャップ）

メモリーコウ（2015年3月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時10歳）と交配したメモリーキャップが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大北牧場。2021年の東海ステークス(G2)で3着に入った他、2021年のマーチステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

8月12日、中4週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1700m 雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2018年）

4月25日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のつつじ賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったアレーグルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月20日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

6月9日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアドマイヤビートに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のカリーニョミノルに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

12月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったエオリアにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

4歳（2019年）

2月17日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

4月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

8月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

9月16日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの2009メモリアルウオッカカップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のワンダーウマスに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月9日、中7週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグレートタイムをクビ差振り切って4勝目を手にした。

5歳（2020年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月29日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

4月2日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサルサディオーネに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた17戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（8戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

8月13日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（9戦3勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったプリンシアコメータに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月3日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（10戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

6歳（2021年）

1月24日、中6週で迎えた21戦目は、G2の東海テレビ杯東海ステークス（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（11戦3勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月7日、中5週で迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したナムラカメタローに3/4馬身届かず2着となった。

3月28日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた24戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（13戦3勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月13日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（14戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月12日、中8週で迎えた26戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（15戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

10月16日、中8週で迎えた27戦目は、太秦ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（16戦3勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた28戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（17戦3勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

12月30日、中5週で迎えた29戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダノンレジーナを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7歳（2022年）

1月26日、中3週で迎えた30戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた31戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた32戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月15日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月25日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた34戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月6日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた35戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

2022年10月7日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。