プリンシアコメータ（2013年生、母ベルモントフェリス）

プリンシアコメータ（2013年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名(人名より)+彗星(伊)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスパイキュール（当時13歳）と交配したベルモントフェリスが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はベルモントファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着1回、地方6戦2勝2着3回。2017年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)で2着に入った他、2019年のエンプレス杯(牝Jpn2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月25日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジュンザワールドを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2016年）

1月5日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2月14日、中5週で迎えた4戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

4月24日、中9週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入った。

6月11日、中3週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

8月21日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコウセイマユヒメを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

4歳（2017年）

2月4日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月11日、中4週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロバストミノルに1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月29日、中6週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたスリータイタン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6月10日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の八王子特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のピアシングステアに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

10月15日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ララベルにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

12月6日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアンジュデジールに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5歳（2018年）

1月24日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアンジュデジールにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

8月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、ラビットランに交わされて4馬身差の2着となった。

10月11日、中7週で迎えた23戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブランシェクールをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月4日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

12月12日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

6歳（2019年）

2月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg絞って迎えた26戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のブランシェクールに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月5日、中9週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアングライフェン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月15日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、アンデスクイーンに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月3日、中6週で迎えた29戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

12月11日、中9週で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったクレイジーアクセルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2020年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

5月10日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2021年3月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月13日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩田康誠騎手（10戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメモリーコウに1馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月8日、中7週で迎えた34戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた35戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（12戦4勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

8歳（2021年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（13戦4勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月4日、中5週で迎えた37戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（14戦4勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

2021年3月11日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。