ララベル（2012年生、母ブリージーウッズ）

ララベル（2012年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魔法の国の住人名より」。2014年にNARグランプリ2歳最優秀牝馬、2015年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬、2017年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時13歳）と交配したブリージーウッズが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方18戦8勝2着4回。2017年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)に勝利した他、2017年のスパーキングレディーカップ(牝Jpn3)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

荒山勝徳厩舎（小林）へ入厩。

2歳（2014年）

7月10日、デビュー戦は真島大輔騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワインフレイバーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳戦のつばめ特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したルックスザットキルを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月5日、中4週で迎えた3戦目は、2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゼッタイリョウイキをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月31日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のティーズアライズをハナ差振り切って3勝目を収める

3歳（2015年）

3月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーコーヴィーナスを次元の違う末脚で半馬身差し切って優勝

4月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた7戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で真島大輔騎手（6戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳オープンの’15スターバーストカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で真島大輔騎手（7戦4勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴェスヴィオをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

11月18日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で真島大輔騎手（8戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーコーヴィーナスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月30日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で真島大輔騎手（9戦6勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーチッパーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2016年）

4月27日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のプリンセスバリューに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

9月19日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は真島大輔騎手（10戦6勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（11戦6勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2017年）

4月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた14戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ホワイトフーガに交わされて3馬身差の2着となった。

7月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（12戦6勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、アンジュデジールに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（13戦6勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

11月3日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（14戦6勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリンシアコメータを鮮やかな末脚でアタマ差だけ差し切ってG1初挑戦初制覇を達成した。

6歳（2018年）

1月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（15戦7勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月18日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた19戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（16戦7勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。