ホワイトフーガ（2012年生、母マリーンウィナー）

ホワイトフーガ（2012年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「芦毛より＋遁走曲」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時14歳）と交配したマリーンウィナーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回、地方15戦7勝2着2回。2016年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)に勝利した他、2015年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

12月6日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は516kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブオーディーンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2015年）

1月11日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、アンヴァリッドに半馬身交わされて2着に敗北した。

1月31日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアルタイルを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3月21日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカフジテイクに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

6月10日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポムフィリアに約13馬身の大差をつけて重賞初制覇を果たした。

8月13日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月1日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

11月3日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンビスタに5馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

4歳（2016年）

1月13日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（9戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のパワースポットに1馬身1/4の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

2月21日、中5週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（10戦5勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月1日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大野拓弥騎手（11戦5勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブルーチッパーに2馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルをつかんだ。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はトーコーヴィーナスと並んで2着同着となった。

11月3日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るレッツゴードンキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2つ目のG1タイトルを奪取した。

5歳（2017年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

4月12日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るララベルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて重賞6勝目をマークした。

5月31日、中6週で迎えた20戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（7戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のモーニンに4馬身の差をつけて7つ目の重賞タイトルを手にした。

7月6日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（8戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月5日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（9戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったクイーンマンボに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（10戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。