レッツゴードンキ（2012年生、母マルトク）
Let's Go Donki
2012.04.06
レッツゴードンキ（2012年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「さあ進もう『ドンキホーテ』のように」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したマルトクが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者はサンライズステイブル。戦績は、中央平地28戦3勝2着6回、地方1戦0勝2着1回、海外1戦0勝。2017年、2018年と高松宮記念(G1)で2回2着に入った他、2017年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入る活躍をした。その他にもG1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。
経歴
デビュー前
梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2014年）
8月24日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のステイハッピーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。
9月6日、中1週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。
11月1日、中7週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したココロノアイにハナ差届かず2着に甘んじた。
12月14日、中5週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、伸びてきたショウナンアデラ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
3歳（2015年）
3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。
4月12日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のクルミナルに4馬身の差をつけて桜の女王の称号を掴み取った。
5月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。
9月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。
10月18日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり17着に敗れた。
11月22日、中4週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。
4歳（2016年）
2月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。
3月27日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。
5月15日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（8戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。
6月19日、中4週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。
8月28日、中9週で迎えた15戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。
10月2日、中4週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。
11月3日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（11戦1勝）。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では弾けるように急駛したが、ホワイトフーガに交わされて1馬身半差の2着となった。
12月17日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（12戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったマジックタイムに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。
5歳（2017年）
2月18日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（13戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンスインナムーンに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。
3月26日、中4週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（14戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したセイウンコウセイを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
5月14日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（15戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。
10月1日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（16戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたレッドファルクス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。
10月28日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（17戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
12月10日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は10戦連続で岩田康誠騎手（18戦2勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。
6歳（2018年）
2月18日、中9週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。
3月25日、中4週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（19戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったファインニードルにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。
5月13日、中6週で迎えた27戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（20戦2勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。
8月26日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（21戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はスターオブペルシャと並んで5着同着となった。
9月30日、中4週で迎えた29戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（22戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。
11月4日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、Jpn1のJBCスプリント（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（23戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
7歳（2019年）
2月24日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（24戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスマートオーディンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
3月24日、中3週で迎えた32戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（25戦2勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、6着に終わった。
5月12日、中6週で迎えた33戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（26戦2勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。
9月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（27戦2勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。
11月4日、中4週で迎えた35戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で岩田康誠騎手（28戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。
2019年11月11日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。
12月21日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた36戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で岩田康誠騎手（29戦2勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。
2019年12月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。