スマートオーディン（2013年生、母レディアップステージ）

スマートオーディン（2013年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+北欧神話の主神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時6歳）と交配したレディアップステージが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はスカイビーチステーブル。2016年の京都新聞杯(G2)に勝利した他、2019年の阪急杯(G3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

9月20日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレヴィンインパクトに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月31日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したブラックスピネルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗れた。

11月23日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のプロディガルサンに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2016年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月26日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアーバンキッドに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

5月7日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスフォルテを3/4馬身振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5歳（2018年）

6月10日、約24か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

7月22日、中5週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

12月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6歳（2019年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

2月24日、中6週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のレッツゴードンキに1馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手にした。

5月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

10月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

12月21日、中7週で迎えた16戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

7歳（2020年）

1月11日、中2週で迎えた17戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に終わった。

3月1日、中6週で迎えた18戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

4月4日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

5月31日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、6着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

8歳（2021年）

1月5日、中8週で迎えた23戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

2021年1月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。