プロディガルサン（2013年生、母ラヴズオンリーミー）

プロディガルサン（2013年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「放蕩息子」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したラヴズオンリーミーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2016年のセントライト記念(G2)で3着に入った他、2017年の東京新聞杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって1億9,440万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月20日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフジマサスペシャルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプランスシャルマンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月23日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったスマートオーディンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

4月30日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

9月18日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

4歳（2017年）

2月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したブラックスピネルにクビ差届かず2着となった。

3月11日、中4週で迎えた9戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月23日、中5週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

6月17日、中7週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったヴォージュにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月22日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたハクサンルドルフ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月26日、中4週で迎えた13戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2018年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたゴールドサーベラス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月15日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月10日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月29日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のロードカナロアメモリアル（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では不撓のガッツで渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のキャプテンペリーをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月24日、中7週で迎えた19戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた20戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアドマイヤリード決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6歳（2019年）

3月24日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったソーグリッタリングにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

5月5日、中5週で迎えた22戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したハーレムラインを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月9日、中4週で迎えた23戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

9月8日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

10月27日、中6週で迎えた25戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

7歳（2020年）

1月18日、中7週で迎えた27戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

2月15日、中3週で迎えた28戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた31戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月2日、中5週で迎えた32戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を5馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

8月16日、中1週で迎えた33戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

8歳（2021年）

2月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた35戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

2021年2月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。