アドマイヤリード（2013年生、母ベルアリュールⅡ）

アドマイヤリード（2013年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋先頭」。毛色は青鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時19歳）と交配したベルアリュールⅡが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回。2017年のヴィクトリアマイル(牝G1)に勝利した他、2017年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって4,830万円で落札された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月11日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は398kg。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシルバーステートをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

11月7日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のカイザーバルに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月13日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず最後はキャンディバローズと並んで9着同着となった。

3歳（2016年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月22日、中5週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に敗れた。

9月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したエテルナミノルにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月20日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したジュールポレールにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2017年）

1月14日、中7週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンティンクルを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って3勝目をつかんだ。

2月11日、中3週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアップクォークに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月8日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミッキークイーンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月14日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のデンコウアンジュに1馬身1/4の差をつけてマイル女王の座を手にした。

7月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2018年）

2月4日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

4月7日、中8週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

10月13日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプロディガルサンを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

6歳（2019年）

1月5日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

3月9日、中8週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。