デンコウアンジュ（2013年生、母デンコウラッキー）
Denko Ange
2013.04.08
デンコウアンジュ（2013年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+天使(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時10歳）と交配したデンコウラッキーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は磯野牧場。2017年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入った他、2019年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2015年）
10月3日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。
10月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンプレシャスを半馬身振り切って未勝利戦を制した。
10月31日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジャーエンブレムを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。
12月13日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。
3歳（2016年）
3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。
4月10日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。
5月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。
9月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。
10月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。
11月13日、中3週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。
4歳（2017年）
4月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り 小雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。
4月22日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。
5月14日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤリードを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。
6月11日、中3週で迎えた14戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。
10月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。
11月12日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。
12月16日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。
5歳（2018年）
2月4日、中6週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。
4月7日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（7戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。
4月21日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（8戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。
5月13日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（9戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。
10月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（10戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。
10月20日、中2週で迎えた23戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（11戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。
11月24日、中4週で迎えた24戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（12戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。
12月15日、中2週で迎えた25戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。
6歳（2019年）
3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（13戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。
4月20日、中5週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のフローレスマジックに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。
5月12日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。
10月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、4着に入った。
11月10日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。
12月14日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。
7歳（2020年）
1月18日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアルメリアブルームをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。
3月14日、中7週で迎えた33戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。
4月25日、中5週で迎えた34戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。
11月15日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。
12月12日、中3週で迎えた36戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず16着に終わった。
8歳（2021年）
1月16日、中4週で迎えた37戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（10戦2勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、6着に入り込んだ。
2月21日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた38戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（14戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
3月13日、中2週で迎えた39戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦2勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。
2021年5月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。