メジャーエンブレム（2013年生、母キャッチータイトル）

メジャーエンブレム（2013年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「偉大なる象徴」。2015年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時12歳）と交配したキャッチータイトルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦5勝2着1回。2016年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2015年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月14日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のプランスシャルマンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下のアスター賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマテラアリオンを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月31日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、デンコウアンジュにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月13日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウインファビラスに2馬身の差をつけて2歳女王の座を奪取した。

3歳（2016年）

2月13日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のフロンテアクイーンに5馬身の差をつけて重賞2勝目をマークした。

4月10日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（6戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のロードクエストを3/4馬身振り切って3歳マイル王の座を奪取した。