ウインファビラス（2013年生、母サマーエタニティ）

ウインファビラス（2013年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋とても素敵な」。毛色は芦毛。種牡馬のステイゴールド（当時19歳）と交配したサマーエタニティが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。戦績は、中央平地24戦1勝2着2回。2015年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で2着に入った他、2015年の新潟2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,700万円（4.25万×400口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月28日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るラブレオを凄まじい末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月30日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったロードクエストにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月31日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月13日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したメジャーエンブレムを差し切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（2016年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（6戦1勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月22日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松岡正海騎手（8戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松岡正海騎手（9戦1勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松岡正海騎手（10戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2017年）

1月15日、中3週で迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松岡正海騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

2月18日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で松岡正海騎手（12戦1勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松岡正海騎手（13戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

4月22日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松岡正海騎手（14戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

11月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で松岡正海騎手（15戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

5歳（2018年）

1月13日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で松岡正海騎手（16戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で松岡正海騎手（17戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月4日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で松岡正海騎手（18戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で松岡正海騎手（19戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

9月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のロードカナロアメモリアル（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（20戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（21戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

12月9日、中6週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のパイオニアバイオをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

6歳（2019年）

1月13日、中4週で迎えた26戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月9日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（22戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（23戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

6月30日、中9週で迎えた29戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

7月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（24戦1勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

11月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた31戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

7歳（2020年）

1月18日、中9週で迎えた32戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（25戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

2020年1月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。