パイオニアバイオ（2015年生、母アニメイトバイオ）

パイオニアバイオ（2015年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「開拓者、先駆者＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時8歳）と交配したアニメイトバイオが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦1勝2着7回。2018年のフローラステークス(牝G2)で2着に入った他、2018年の紫苑ステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は412kg。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったローザフェリーチェにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2018年）

1月27日、中6週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシャドウアイランドに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったゴージャスランチに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったラブラブラブにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシゲルシイタケに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月22日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサトノワルキューレ決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月20日、中3週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、4着に入った。

10月14日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたランガディア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月9日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したウインファビラスにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2019年）

1月6日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

3月3日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

4月20日、中6週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

11月2日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

2019年11月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。