ハーレムライン（2015年生、母マクリス）

ハーレムライン（2015年2月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「マンハッタンの鉄道路線名」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時17歳）と交配したマクリスが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回。2019年の谷川岳ステークス(オープン)に勝利した他、2018年のアネモネステークス(オープン牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月20日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月18日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月18日、中8週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月9日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したエフティアテナにクビ差届かず2着となった。

3歳（2018年）

1月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のワールドヘリテージに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月17日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアイスフィヨルドを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレッドレグナントを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月8日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（6戦3勝）。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

9月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（7戦3勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月14日、中4週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大野拓弥騎手（8戦3勝）。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

11月24日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大野拓弥騎手（9戦3勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大野拓弥騎手（10戦3勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（2019年）

1月13日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のプロディガルサンに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦1勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

9月8日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

12月14日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（11戦3勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

5歳（2020年）

1月18日、中4週で迎えた19戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

2月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず最後はストロングタイタンと並んで6着同着となった。

3月15日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

5月9日、中1週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた25戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

10月4日、中4週で迎えた26戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

11月15日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

2020年11月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。