アイスフィヨルド（2015年生、母ラトーヌインパクト）

アイスフィヨルド（2015年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界遺産に登録されたグリーンランドのイルリサットの氷河湾」。毛色は芦毛。種牡馬のクリストワイニング（当時18歳）と交配したラトーヌインパクトが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は浦河小林牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月19日、デビュー戦は西田雄一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ゴーフォザサミットに交わされて2馬身半差の2着となった。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のイルルーメに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中6週で迎えた6戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3歳（2018年）

1月27日、中4週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったハーレムラインにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

3月18日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のオメガラヴィサンをアタマ差振り切って優勝

4月7日、中2週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた11戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

10月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

10月27日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたライラックカラー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のベストウィッシュカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4歳（2019年）

1月19日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月10日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのSTV賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

11月9日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの三鷹特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

5歳（2020年）

1月12日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

2月22日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラスの隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5月17日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアオイシンゴをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

6月28日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月5日、中9週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6歳（2021年）

6月20日、約9か月の休養明けで迎えた28戦目は、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（7戦1勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた30戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

2021年9月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。