レッドファルクス（2011年生、母ベルモット）

レッドファルクス（2011年4月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ラテン語で『鎌』の意味を持つ両手剣」。2017年にJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時14歳）と交配したベルモットが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦10勝2着2回、海外1戦0勝。2016年、2017年とスプリンターズステークス(G1)を連覇した他、2017年の京王杯スプリングカップ(G2)に勝利するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月23日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったアスコルティに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

3歳（2014年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウネブタを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/重）に出走。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月11日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

10月18日、連闘で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンマイティに2馬身の差をつけて2勝目を収める

11月24日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルミナスウイングをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2015年）

2月15日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエポワスを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

10月11日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るノウレッジをクビ差だけ差し切って久しぶりの一戦をモノにした。

11月15日、中4週で迎えた12戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

5歳（2016年）

1月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

3月21日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、夢見月ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったノウレッジに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月2日、中1週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5月28日、中7週で迎えた16戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンバッケンをクビ差振り切って6勝目を手にした。

7月3日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のラヴァーズポイントをクビ差振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

10月2日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るミッキーアイルをアタマ差だけ差し切って秋のスプリント王の称号を手にした。

12月11日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（3戦3勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6歳（2017年）

3月26日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクラレントを3/4馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月4日、中2週で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（6戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月1日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッツゴードンキをクビ差振り切って連覇を達成した。

11月19日、中6週で迎えた24戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7歳（2018年）

2月25日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（8戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

6月3日、中9週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

9月30日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

12月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。