クラレント（2009年生、母エリモピクシー）

クラレント（2009年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アイルランドの神話でアーサー王の重宝」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時16歳）と交配したエリモピクシーが12歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地41戦7勝2着2回。2015年の安田記念(G1)で3着に入った他、2012年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

7月16日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサドンストームに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月15日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダローネガを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月19日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3歳（2012年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

5月6日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦2勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

10月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小牧太騎手（7戦2勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

10月20日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファイナルフォームを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月25日、中4週で迎えた10戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2013年）

2月3日、中5週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイワマッジョーレを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

6月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジャスタウェイをハナ差振り切って4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月17日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

12月23日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2014年）

2月17日、中7週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

5月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、抜け出したレッドスパーダを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月8日、中2週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

7月27日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンシャークを半馬身振り切って5つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月14日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブレイズアトレイルを3/4馬身振り切って6つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月23日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦2勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた25戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

6歳（2015年）

4月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず最後はマイネルメリエンダと並んで10着同着となった。

6月7日、中5週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦2勝）。17頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月11日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた30戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦2勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、6着を確保した。

12月5日、中4週で迎えた31戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた32戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

7歳（2016年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

4月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月5日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた35戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（10戦2勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた36戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（11戦2勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた37戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた38戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦3勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

8歳（2017年）

4月1日、約4か月半の休養明けで迎えた39戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

5月13日、中5週で迎えた40戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（8戦3勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたレッドファルクス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月4日、中2週で迎えた41戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（9戦3勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。