ミッキーアイル（2011年生、母スターアイル）

ミッキーアイル（2011年3月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。2016年にJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したスターアイルが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦8勝2着4回、海外1戦0勝。2016年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2014年のNHKマイルカップ(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、野田みづきによって7,980万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月7日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたアトム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月2日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエアカミュゼに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中5週で迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のピークトラムに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3歳（2014年）

1月12日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウインフルブルームを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月1日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のタガノグランパに3馬身半の差をつけて4連勝で2つ目の重賞タイトルをゲットした。

5月11日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて、最後は2着のタガノブルグをクビ差振り切って3歳マイル王の称号を手中に収めた。

6月8日、中3週で迎えた7戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（5戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（6戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサンライズメジャーを半馬身振り切って重賞4勝目をマークした。

11月23日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（7戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた10戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（8戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2015年）

3月1日、中8週で迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（9戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたダイワマッジョーレ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3月29日、中3週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（10戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月7日、中9週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（11戦5勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で浜中俊騎手（12戦5勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月13日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は12戦連続で浜中俊騎手（13戦5勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（2016年）

2月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のオメガヴェンデッタを3/4馬身振り切って5つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月27日、中3週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたビッグアーサー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月2日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、レッドファルクスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月20日、中6週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（14戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のイスラボニータをアタマ差振り切って下半期マイル王の座を射止めた。

12月24日、中4週で迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（15戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。