ビッグアーサー（2011年生、母シヤボナ）

ビッグアーサー（2011年3月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「大きな＋人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時22歳）と交配したシヤボナが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンブー牧場。戦績は、中央平地14戦8勝2着2回、海外1戦0勝。2016年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2016年のセントウルステークス(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、バンブー牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、バンブー牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、中辻明によって1,102.5万円で落札された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

4月13日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のクラウンアイリスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2015年）

2月28日、約10か月半の休み明けで迎えた2戦目は、4歳以上500万下の八代特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマノハヤブサに2馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

3月29日、中3週で迎えた3戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のティーハーフに1馬身3/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4月11日、中1週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエポワスをクビ差振り切って負け知らずの4連勝を決めた。

6月20日、中9週で迎えた5戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフォーエバーモアをアタマ差振り切って土付かずの5連勝を決めた。

8月23日、中8週で迎えた6戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したベルカントを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月11日、中6週で迎えた7戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のマコトナワラタナに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

11月29日、中6週で迎えた8戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（6戦5勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したサトノルパンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月26日、中3週で迎えた9戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（7戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2016年）

1月31日、中4週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミッキーアイルを3/4馬身振り切って上半期スプリント王の称号を手にした。

9月11日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツでバテることなく粘り続けて、最後は2着のネロに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って12着に敗れた。

12月11日、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6歳（2017年）

10月1日、約10か月の休養明けで迎えた15戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。