エンパイアウエスト（2019年生、母ローマンエンプレス）

エンパイアウエスト（2019年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ハイウエストで切り替える直線的なシルエットのデザイン」。毛色は鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時7歳）と交配したローマンエンプレスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月14日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオウケンボルトに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

4月9日、中9週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

9月11日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

10月23日、中5週で迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

12月28日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4歳（2023年）

1月9日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

3月19日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月30日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のデインティハートに2馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

7月8日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの猪苗代特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2024年）

1月28日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、R.R.キングスコート騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

4月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシランケドを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目をゲットした。

5月19日、中4週で迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のジュリアバローズをクビ差振り切って雨下の大混戦を制した。

7月14日、中7週で迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に敗れた。

11月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。