ゼンノパルテノン（2002年生、母ミルズウィスパー）

ゼンノパルテノン（2002年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャのアクロポリスの丘にある神殿。オリンピックに因んで」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時18歳）と交配したミルズウィスパーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地25戦7勝2着3回、地方2戦1勝。2009年の東京スプリント(Jpn3)に勝利した他、2008年のすばるステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大迫忍によって2,520万円で落札された。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月18日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったシンメイレグルスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

5月1日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフォグキャスケードに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月23日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマヤノポペットを半馬身振り切って休み明け初戦を制した。

11月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスナークファルコンに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

12月25日、中3週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2005フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったスリージェムに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた10戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5歳（2007年）

2月10日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月4日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3月10日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月5日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた16戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月18日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマジックボンバーに4馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

12月22日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナナヨーヒマワリをクビ差振り切って5勝目を収める

2月16日、中3週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンブライトに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月5日、中6週で迎えた21戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフェラーリピサに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月11日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたアドマイヤスバル決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月13日、中8週で迎えた23戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7歳（2009年）

2月14日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のガブリンを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5月5日、中3週で迎えた27戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。