マジックボンバー（2004年生、母ドリームスピカ）

マジックボンバー（2004年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「魔法の爆撃機」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したドリームスピカが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の皆生特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月3日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のファンドリメロデイに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月23日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

3歳（2007年）

1月13日、中2週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

2月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスリープレスナイトに1馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

10月20日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月3日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワールドハンターに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったゼンノパルテノンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のテンザンモビールに1馬身1/4の差をつけて制した。

4歳（2008年）

6月21日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアクセルファイヤーに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

7月19日、中1週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月9日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

12月7日、中1週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5歳（2009年）

3月8日、中9週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

6歳（2010年）

4月18日、約13か月半の休み明けで迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

6月6日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

12月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2011年）

1月10日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦2勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。