モリトシラユリ（2014年生、母サイレントラヴ）

モリトシラユリ（2014年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋白百合のように美しい毛色より」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時16歳）と交配したサイレントラヴが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着3回。2017年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月22日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサクレエクスプレスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月19日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったミッシングリンクに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドエレノアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2017年）

1月8日、中3週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

2月11日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

5月13日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月20日、連闘で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたノーブルサンズ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月23日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月24日、中8週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシトロプシスを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

10月14日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4歳（2018年）

1月6日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

5月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（2019年）

3月9日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月7日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったフレッシビレにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったメイショウアテンにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

6月1日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロジヒューズをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（2020年）

2月2日、約8か月の休み明けで迎えた24戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦1勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡育也騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3月31日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

4月11日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦1勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡育也騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月6日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月21日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの青梅特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

9月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、3歳以上2勝クラスの両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡育也騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月31日、中7週で馬体重を前走から28kg絞って迎えた33戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に終わった。

2020年11月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。