ワイドヒリュウ（2006年生、母ヒデノティアラ）

ワイドヒリュウ（2006年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「広大な＋飛龍」。毛色は鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時19歳）と交配したヒデノティアラが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原ファーム。戦績は、中央平地26戦2勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は田中克典騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

7月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、サマーラグーンに交わされて3馬身差の2着となった。

8月17日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は田中克典騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

8月30日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

11月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中克典騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中克典騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

1月25日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

2月21日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したオリオンザブラックに3/4馬身届かず2着となった。

2月28日、連闘で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のチェンジをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

5月31日、中8週で迎えた13戦目は、3歳500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は田中克典騎手（6戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

7月5日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、ミスターレンチにハナ差交わされて2着となった。

7月25日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中克典騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

8月9日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中克典騎手（9戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

9月21日、中5週で迎えた17戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中克典騎手（10戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

11月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

4歳（2010年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中克典騎手（11戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

2月13日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（12戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた23戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた24戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5月22日、中4週で迎えた25戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のマジックアローをハナ差振り切って2勝目をつかんだ。

7月31日、中9週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。