マジックアロー（2006年生、母ファーナリー）

マジックアロー（2006年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「魔法の矢」。毛色は鹿毛。種牡馬のテイエムオペラオー（当時10歳）と交配したファーナリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

3月7日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のヤマトバンパクに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月5日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

5月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

12月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

4歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた6戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

3月13日、中8週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

4月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したワイドヒリュウにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月6日、中1週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、勝ったピエナエイムにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月26日、中2週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

11月28日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月29日、中5週で迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

2月26日、中3週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーホウペガサスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月16日、中2週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

5月22日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月26日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

7月31日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

12月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

6歳（2012年）

1月15日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

2月12日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

5月27日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

11月3日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた30戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

7歳（2013年）

1月14日、中4週で迎えた31戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。